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- 飼い主だけが、いつまでもメソメソしていたんだけど...。
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- ある晩、飼い主が帰宅すると
- (車をアパートの駐車場に停めた時のこと)
- 突然せっちゃんからメールが。
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- え?
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- 慌てて、車を降り、アパートに向かうと、
- ドアの前にせっちゃんが立っていました。
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- 「ただいまっ。」
- 「おかえり、ここ、ここ。」
- 見ると、階段のところにツバメのヒナが一羽落ちています。
- 「いつからいるの?」
- 「私も、今帰ってきたところ。
- 2時頃出かけた時にはいなかったよ」
- 「生きてる?」
- 「動かないんだよー。死んでるかもー。」
- その晩は、台風一過で冷たい風が吹き荒れていたのです。
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- しばらく前のこと。
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- 「最近、階段のところ汚いねぇ」
- 「ツバメのヒナがかえってね、
- 下にウンチ落としてるんだよー」
- 「ふーん」
- 「ほら、最近、朝、ピーピーうるさいじゃない」
- 「ああ、そういえば。......。
- ちょっと、撮ってくる。」
- ___苦笑するせっちゃん。
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- で、撮った写真がコレ。
- 小さなクチバシが
- いくつかのぞいています。
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- 話は戻ります。
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- じっとしているヒナを飼い主が注意深く観察していると、
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- 「おっ、羽が動いた、生きてるよ。」
- 「あ、飼い主、さわっちゃダメ。
- さわると親鳥が、また落としちゃうんだよ」
- ああ、なんか、そんな話聞いたことあるなあ。
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- 飼い主は、ティッシュでそうっとヒナ鳥をすくって
- せっちゃんの持ってきた箱にヒナ鳥を入れてあげました。
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- ←ハヌスター用の
- 敷きワラと
- 風よけの新聞紙を
- 入れてあげた
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- とりあえず、ヒナ鳥を、その場に残し
- 飼い主達は部屋の中に入りました。
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- 「風よけ作ってあげたから大丈夫だよね。」
- 「うーん、衰弱してたからなぁ」
- 「親鳥、気がついたら巣に戻してくれるかなぁ」
- 「ムリムリ、クチバシでくわえられないって」
- 「エサくらい運んでくれるよねぇ」
- 「どうかなぁ、運んでくれるかなぁ....。
- あっ!!」
- 「どうしたの?」
- 「ネコ!!」
- 「あっ!!」
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- そう、飼い主のアパートの周りはネコがいっぱい。
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- ヒナ鳥は飼い主のアパートに
- 泊まることになりました。
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